湯島清水坂クリニックでは「福田−安保理論」をもとに、自律神経のバランスを整えて免疫力を高める自律神経免疫療法を行っています

つむじ通信9

つむじ通信9

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「つむじ理論」よりの提言

21世紀の医療には「温かな心と手当て」が必要

 これから述べる2例は、「心の不安感と、手足の冷え」を取り除いただけで、短期間に治癒に導くことが可能になった症例である。もちろん、治療には薬剤の使用はしていない。

 症例は、11歳女児(病名:アトピー性皮膚炎)と生後10カ月の男の子(病名:全身のアレルギー、両手足・胸部の湿疹)である。
 この2症例に共通しているのは、以下のことである。

・ 現代医学が手足の冷えに対し、何の対策も講じていないこと
・ このような疾患には「薬を使用しなければ治らない」と医師が堂々とご託宣すること
・ 不安感を取り除くための手当てと努力がまったく欠如していること

症例1
 彼女は、幼少時より顔面にアトピー性皮膚炎が出現していた。症状に応じてステロイド剤を使用していた。
 2008年7月4日、新潟市より約60キロ遠方から、両親とともに3人で来院した。このとき、私は両親に向かって「こんな軽いアトピーなのに、なぜ来たのか」と非難ぎみに言い、さらに「3人そろって来るなんてなにごとか」と付け加えた。

 両親に向かって、「アトピーの最大の原因は両親、ときに祖父母の甘やかしがいちばん悪い! これからは1人で来るか、でなければ付き添いは1人でいい」とも言い放った。
 治療を始めて5分くらい後、彼女は急に涙を流し始めた。私は知らんふりして約15分間の治療を終えた。

 そして、以下の説明を加えた。

・ (自分で治そうとするための)これからの気持ちの持ち方
・ 食事(甘いもの、やわらかいもの、冷たいもの)の制限
・ 毎日運動して汗を流す
・ 乾布摩擦をする

 彼女の気持ちが落ち着いたころを見計らって、「治療中に涙を流していたが、それは治療が痛かったので泣いたのか?」と聞いてみた。
 すると、彼女は意外なことを言った。「これまでは友達からアトピーを理由に仲間はずれにされていた」と言う。

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 今度は私がびっくりしてしまった。アトピーの原因は、食事の過ち、両親や家族の甘やかし、自立心の欠如、運動不足によって副交感神経が優位になって発症する疾患である。

 しかし、ステロイド剤の使用は、いったんは「治る」かのように見せかけるだましの医療であり、根本的な治療法ではけっしてない。
 ステロイド剤を使用すればするほど、ますます体内に酸化ステロイドが蓄積され始め、しまいには難治性の重症のアトピーとなってくる。それはまさにイグアナの肌のような不気味な状態となり、治癒までに5年以上、あるいは10年前後の治療期間が必要となってくる。この肌の状態は、本来は副交感神経優位だったのもが、体内に蓄積された酸化ステロイドのせいで、極度の交感神経優位になってしまうからである。

 医学界はもはやこの状況を見逃すことはできないのではないか。いま日本は借金大国となり、増え続ける膨大な医療費に苦心惨憺している。その場しのぎのだましの医療から脱却し、医療費が半分、場合によっては5分の1となるような、自律神経と免疫を重視した本当の「21世紀の医療」の普及に全力を挙げるべきである。

 彼女は3回目の治療でほぼ治癒状態となったが、初診から1カ月後の8月4日の4回目の治療で、治癒と判断した。その後彼女は、私のところには来ていない。
 白血球の分画の推移を述べておく。

年月日白血球(/mm3)顆粒球(%) リンパ球(%)単球(%) 
2008年7月4日680049455
2008年8月4日720054405

症例2
 2008年10月21日、10カ月の男の子が母親と一緒に来院した。母親は不安げな様子で、「この子は食物にアレルギー反応が出て、ほとんどの食物を食べることができない」と、おどおどと症状を話した。

 彼は米、麦、大豆製品、トウモロコシ、乳製品に反応して、全身にかゆみが出るという。ステロイド剤の使用に、母親は苦慮していた。しかも、両手足を中心に強い冷えがあり、手先、足先が紫色に変色していた。診療に当たった大病院の医師は、「冷え」については無視して、薬の使用を強要していたという。

 私は「治療を行う前に、手足の冷えをとることが大切だ」と言ったが、母親は「食物アレルギーがあるので、薬を使用しなければならないんです」とまったく現代医療に毒されたような言い方をする。

 そこで、「あなたは何のために俺のところに来たんだ。もう少し勉強しなさい。そうでなければ帰りなさい」と言った。もう何を言っても埒が明かないと思って、この子の手足を探り、もみ始めた。その後、手足に刺激を行った。
 すると、この子はすぐに泣くのをやめ、ニコニコと気分よさそうな顔になった。

 帰り際に、母親が「アレルギー反応はどうすればよいのでしょうか」と尋ねたので、「とにかく手足、全身を温めなさい。そうすればアレルギー反応は消えてしまうよ」と説明した。

 10月21日から12月22日までの期間で、4回の治療を行った。
「小麦、卵、乳製品は制限していますが、1歳の誕生日に米粉と豆乳のケーキをおいしそうに食べていました」とファックスを送ってきた。
 そして、「私たちの家の周囲には、アレルギーの小児が多く、ステロイド剤や抗アレルギー剤を使用して、甘くて、やわらかい、冷たい食べ物をとっていることが多いのです」と書かれていた。最後に「ありがとうございました」と締めくくってあった。

 いずれにしても、免疫の状態が副交感神経優位になりすぎて発症した症例であり、免疫のバランスをとれば、多くの疾患が薬なしでも治ることを肝に銘じるべきである。
 白血球の分画の推移は以下のとおりであるが、いまではほとんどの食物を食べることができるようになったそうだ。

年月白血球(/mm3)顆粒球(%) リンパ球(%)単球(%) 
2008年5月850033643
2008年8月730024715
2008年11月770029673
2009年1月910021763

2009年1月12日

福田 稔

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